びっくりしたよもう…

こないだのエントリが、あんなにブックマークされるなんて。気が動転しちゃいますよ。はー。深呼吸深呼吸。

ブクマコメントやトラックバックを見ると、やはり意見の分かれる問題なんだな、と改めて思いました。褒めてくれた人もいたので、嬉しいです。ありがとうございます。で、ちょっと誤解されたかな?というところが若干あるので、補足しておきます。


まず、とりあげたような意見を表明している人は実際に結構いますよ。個別に実例を挙げることはしませんが、はてな以外のほうが目立つというのが僕の印象です。テクノラティでも Yahoo ブログ検索でもいいですが、結構ずらずら出てきます。実在しない仮想的、とは僕は思っていません。

マナーですが、僕だって普通にマナーを守って生活してますし、周囲にもマナーを守ることを期待してます。だけどそのマナーが嫌だという人を、強制力をもって、内心の自由や信条を曲げさせて、屈服させてまで従わせるのは、やはりこれは間違ってると思うのです。

また、日の丸君が代の拒否が、もしも式典に対する積極的な妨害として表現されるなら、僕は支持しません。適切な処分も必要でしょう。ただ今度は「積極的」の範囲が問題になるでしょうけど。

あと注記に書いたことですが、僕は実生活で期待されている責任も義務もそこそこ果たして社会生活を送ってます。ご心配なく。「自由と責任がセット」「権利と義務がセット」という観念って、別に有史以来ずっとあったわけじゃないだろうと思うし、だったらどこかで発生したんだろうな、それはどこだろうって疑問です。


「自由」より「妥当性」の問題、というブクマコメントがありましたが、本来ならそういう問題のはずなんだと僕も思います。つまり、公務員の権利は確かに制限されていますが(ストができないとかね)、その制限は必要かつ合理的でなければならないはずです。いくら制限してもいいわけじゃない。だから式典での君が代斉唱の強制が、そういう制限として(憲法や教基法に照らして)マトモかどうかってことで、もちろん僕にはマトモとは思えません。が、これまでの裁判を見ると、今後の裁判では「いやマトモだよ」という判決が出る可能性はかなりあると思います。それから、マトモだと言う側の説得的な議論も読んでみたいとも思います。

なんですが、「反日だ」とか「マナーだから守れ」とか「嫌ならやめろ」とか、そういう批判が多いのは嫌だ、ということです。そしてそこには「自由」の軽視があるのではないか、と思ったんです。


それから、子供にはいろんなことを強制してるくせに、という話が出てきてますね。もう全然判決とは関係ないと思うんだけど、これはもうちょっとややこしい話ではあると思います。

ただ、僕達の社会では子供の自由はかなり制限されていて、それは学校に限らない、というところは無視してほしくないです。酒も煙草もエロ本もダメなんだし。子供にだって不当な命令に従わない権利はあると思いますが、大人と同じだけの自由を認めるのは子供のためにもよくない、ということが基本的に合意されていると考えます。

学校でなされている子供に対する指導が、それぞれマトモかどうか、不当でないかどうか、というのは、それこそ個別に批判していくしかないのではないでしょうか。あるいはもっと根本的に学校制度そのものがいかんというなら、何かいいアイデアが出てくれば面白いと思います。