はてなで過ごした一年


はてなでこの日記を書き始めたのがだいたい去年の今頃ということで、早くも一年がたちました。というわけで、今日は振り返って自分語りです。長いし、ヒマな方だけどうぞ。


当初は「はてなってどんな感じなんだろう」くらいの気持ちで使ってみようと思っただけだったのですが、意外にも自分では全く予想しなかったほど色々な人に読んでいただいて、なんだか不思議な気分です。good2nd というハンドルはここで使うのが初めてだし、知人には全然教えていないので、全く何のつながりもないところからスタートしたことになります。それでも今ちょっと見てみたら、はてなアンテナの被登録数は85、はてなRSSへの被登録数は28という数字で、ダブりもありますが、ほかのRSSリーダからのアクセスもあるようなので、つまり定期的に読んでくれているかもしれない人が3桁に達していそうだというのは、自分にとっては全く未知の体験です。ブックマークも累計2000を超えて、まれにホッテントリに入ったりすると一日で数千のアクセスがあったりする、というのも新鮮でした。僕にとってはこれは十分すぎるくらいの反応です。読んでくれている皆さん、ブクマしてくれた皆さん、折に触れてエントリを紹介してくれたり指摘や批判を下さったブロガーの皆さんに感謝しています。


それにしても本当にゼロから始めたのですが、積極的なプロモーションのようなことは全くしていないにもかかわらず、おとなり日記だのブックマークだののおかげで色々な人の目に少しずつとまったりして、それなりに読んでいただけるようになったわけですよね。なんと言うかまあ、はてなはうまく出来てるなー、とか改めて思ったりもします。

トラックバックだってあんまり僕は注意してないので送ってたり送ってなかったりするのです(これについては多少申し訳ないという気持ちもありますが、無精なので…)。それから当初からコメント欄は閉じていますが、これは結局は正解だったかな、と。僕はあんまり精神的にタフなほうじゃないし、それにコメント欄を開放してたらどんなことになったか容易に想像がつくというか(笑)。こういうの不誠実だと思う人もいらっしゃるでしょうが、逆に僕も原則としては他の人のコメント欄には書き込まないようにしてます。それが埋め合わせになるわけではないですけど、なんとなく。もうちょっとブロガーらしい(?)「おつきあい」みたいなことをすると、また色々と違ってくるのかもしれませんけど。


でもブックマークがついたり、そこでコメントされたりしたのは、特に始めの頃はかなり励みになったと思います。去年の今頃、いわゆる「富田メモ」が出て陰謀談義が花開いてましたが、あのあたりでブクマに反応があったのが、その後この日記を書いていく上で結構大きかったように思います。あと2ヶ月目頃に国旗国歌の裁判で思ったことを書いたのが、今のことろ僕のエントリで一番ブクマされたものですが、あの時も「こんな(自分的には)普通の意見でも大きな反応があるんだ」と、かなり衝撃的でした。


僕はここでは自分の専門領域についてはほとんど扱っていません。なので、この日記は素人談義にすぎません。読んでもらえるように自分なりに努力はしていますが、結局は凡人による平凡な考えの域を出てはいないと思います。でもそれをこうして書いてみることで、それを読む人がいて、何かを思ったり共感したり批判したりする人がいること、それを実感しながら生活したり社会のいろいろな出来事に触れるということ、こういう経験は、やっぱりやってみなくちゃわからないことですよね。単純に、面白い。


もう一つ、ここでの自分の姿勢というか気にしてることがあって、それは「単純素朴に考える」ということです。よく言えば素直、悪く言えばナイーブ。だからひょっとすると僕の書くものを見て「学生とか若い人が書いてる」ように見える人も結構いるかもしれないな、と思ってます。実は逆で、僕は学生のころはもっとずっとヒネていて、何でも利いた風な見方をしなければ気がすまない、まるで自分のことを頭のいい奴とでも思ってるような、そういう性格でした。まあ、丸くなったというんでしょうか、直感を信用して物事を素直に見たほうが、そこから得られるものが大きいように思えるようになってきたんです。
でももちろんそれは、物事の背景に対する想像力を働かせないということとは全然違います。なんていうのかな、できるだけ「しょせんそんなもの」なんて思わないようにしてる、ということです。世の中はもっと良くなったほうがいいし、不幸はもっと少なくなったほうがいい。そしてそれは多分可能だ。っていう、こういうことが若い頃は言えなかった。それに自分の無知を気にしすぎないようになったので、「バカだと思われたくない」みたいな見栄にも以前ほどとらわれなくなりました。これも結構大きいかな。


しかしそうは言っても性根の曲がったところはそう簡単に直るもんでもなくて、注目されたエントリなんか見てみると、なんとまあ悪口の多いこと(笑)。まあ、間違ってると思うから批判するわけで、それはいいんですが、どうもね、悪意や煽りが滑り込んでしまうというところはありますね。


えーと、今後もボチボチやりますが、飽きたり疲れたりしたら休んだり止めたりすると思います。なんだかとりとめがないので、唐突ですが今日はこれで終わります(←話をまとめるのが面倒くさくなった)。