改造内閣でも死刑続行か


鳩山前法相は短期間に次々と死刑執行命令を下し、4回にわたって計13人という大量処刑を行なった人物であったため、とにかく早く交代してもらいたいと思っていたのですが。

 保岡興治法相は2日の初閣議後の記者会見で終身刑の創設について、「希望のない残酷な刑は日本の文化になじまない」と否定的な考えを示した。

 法相は「真っ暗なトンネルをただ歩いていけというような刑はあり得ない。世界的に一般的でない」と述べた上で、「日本は恥の文化を基礎として、潔く死をもって償うことを多くの国民が支持している」と死刑制度維持の理由を述べた。


では死刑には希望があるとでも言うのだろうか。

それから「償う」ではなく「償わせる」と正確に言ってもらいたいものです。


死刑制度は世界各国で次々と廃止されており、執行数の多いことで知られる中国でさえその数が減りつつあります。国連総会においても死刑廃止に向けた執行の停止を求める決議が昨年末に採択されました。そのような情勢の中で、わが国では処刑のペースアップが進められています。福田首相は最近数人の首相の中ではかなりマシなほうだと思っていましたが、このような考えの人物を法相に起用するようでは全く評価できません。ハイペースでの処刑が続行されることを改めて憂慮します。