昭和史を全然知らなかったので
いわゆる「富田メモ」の偽造説についていろいろ書きましたが、あのくらい低レベルの話だと歴史の知識なんか全然いらないんですよね。で、実はほとんど昭和史の本なんか読んだこともなかったのでした。学校でも教わってないし。でもあれこれ (マトモな人のエントリとか Web サイトとか) 読んだりして、結構昭和史オモシロそう、と思い、萌えるローマ帝国HAPPYMAX : 普通の人が読める普通の昭和史で紹介されてる本のなかから「常識的に通史がわかる」らしいこの本を読んでみた。
- 作者: 半藤一利
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2004/02/11
- メディア: 単行本
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読みやすい…。id:URARIA さんも「大東亜戦争肯定派は怒りで目がくらむかも」と言ってますが、
それにしても何とアホな戦争をしたものか。この長い授業の最後には、この一語があるのみというほかはないのです。ほかの結論はありません。(p.494)
ものすごいキッパリ言ってます。すげぇなあ。
この人の意見はさておき、事実については基本的にだいたいこれに書かれているとおりだとするならば (書かれてないことも多いでしょうが)、たしかにそういう結論にしかならなさそうではあります。
というかむしろ、この話のどこをどうひっくりかえしたら、あの戦争を「自衛」だの「解放」だのと評価する考えが出てくるのか、大変に気になるところであります。すっげームリムリじゃね?気になる…気になりますよこれ。ちょっと他の人の書いたものも読んでみないといけないですね…。でも歴史修正主義な本は読みたくないし…。どうしよう。でもよく知らないけど、たぶん「南京大虐殺は無かった」とか「従軍慰安婦は無かった」とかいう連中と「大東亜戦争はアジア解放の戦いであった」と評価する人々では、かなり違うんですよね?後者にはマトモなのも沢山あるよね?そうだと言ってくれ…。
まあ、仕事じゃないから読みたくないものまで読む必要はないんでしょうけど。どんなロジックが働いてるのか、すげー気になるよー。