読書 - 稲葉振一郎『経済学という教養』

経済学という教養

今ごろになってですが、僕も経済オンチのヘタレ左翼(たぶん)なので読んでみました。面白かったです(小学生の感想か)。経済学の本って、ホントたまーにしか読まないからなぁ。ええ、勉強になりました。これからも時々経済学の本も読まないとな…。


で、ちょっと細かいところなのですが妙に「あーなるほど」と思ったのがここ。

おそらく「構造改革主義」への草の根の支持が根強いのには、こうした要因も関係している。シバキ的構造改革論は個人に責任を押しつける分だけわかりやすく、所詮カラ元気ではあっても「元気が出る」のだ。現下の困難に対して、何か自分たちにもできることがあるような気にさせてくれるからだ。「そうやってみんなが頑張れば、結果的に社会全体がよくなる」と言ってくれるからだ。(p.268)

ニートとかもそうだけど、やたらと個人に責任を求めようとする傾向って、そういうことなんですかねー。