コンドーム、南アフリカ、エイズ

はてブで注目されたたこれ。
ムードを壊さないコンドームの動画-モテゼミ
おおー、と思わせるだけのものはありますな。「のびのびサロンシップ」みたい。「もう失敗したくない」って竹中直人に CM やってほしい。


ところでこれ、南アフリカ発っていうのが目を引きますね。CM の女性も触れてましたが、そう、エイズ

AP通信によると、南アフリカの医学研究協議会は29日、議会で、この1年間の同国のエイズ死亡者数が2006年半ば現在で、推定約33万6000人に達したと報告した。また、エイズ発症につながるHIVエイズウイルス)感染者数は554万と同国の人口の11.6%で世界一となっている。このうち、20〜24歳の女性の感染率は25%で、同年代の男性10%と比較しても深刻な状態だ。犠牲者の拡大を受けて、政府への批判が高まっている。

そして性暴力。

23歳で、シンディスウェ・ムバンドルワさんは、今までに何度も性的虐待を受けてきた。実の祖父にレイプされたこともある。今ではHIV陽性。それはレイプ体験者の40%がたどっている運命である。この女性たちのうちに、南ア政府の公約していた感染予防措置を受けることのできた人は、皆無にひとしい。

 世界保健機関(WHO)と国連合同エイズ計画(UNAIDS)は一致して、性暴力がサハラ以南のアフリカにおけるエイズ蔓延の最大の原因だと言っている。女性のほとんどは、性行為の際に相手に避妊を言い出せない。2004年3月末にスワジランドから帰国したステファン・ルイス国連アフリカ特使が公表した国連の統計にそれははっきり表れている。「周産期ケアセンターに通ってくる女性のHIV感染率は、1992年3.9%、1994年16.1%、1996年26%、1998年31.6%、2000年34.2%、2002年38.6%・・・。10年間でほぼ900%もはね上がりました。感染している女性の87%が30歳未満、67%が25歳未満です」。スワジランドでは、エイズのために、国民の平均寿命が37歳に短縮した。南アでは49歳である。

かなり、というか、ものすごく深刻。


性暴力はコンドームの新発明ではなんともならないかもしれませんが、せめて CM の男性みたいに "As a matter of fact, I do." な人が増えるといいですね…。