機械にたとえたのって、そんな沸騰するような話ですかね?

「女性は子どもを産む機械」発言が波紋 野党が辞任要求 - 政治

いやー、正直これは別にただの喩えとしか思えないんですね…。下手かもしれんけど。まあね、こういう喩えを使うとすぐ沸騰する人が沢山いるってことくらい、政治家なんだから人前で話す時にはわきまえておけ、このマヌケめ。という批判ならわかるけど。
そういう喩えの向こうに女性を蔑視する意識が見える、ってことなのかな。本人はそういう意識は「無い」って言ってるみたいだけど、まあこの人の過去の言動をよく知らないのでその辺りは僕にはわかりません。

でもね、

だが、社民党の福島党首は28日、「絶対に言ってはいけない最低の発言で、辞任を要求する。女性は年金の財源を産むための機械ではない。発言は『国のために子供を産め』と言ったようなものだ」と辞任を求めた。

「絶対に言ってはいけない」は煮えすぎだろ、と思う。野党がこういう「失言」を追求してるのを見るといつも、政策に問題があるなら政策を批判してくれよ、と思ってしまう。
政策の話として、少子化問題を考えようってのに「女性に頑張ってもらうしかない」という話になってしまうのは、「つまり政策としてできることは別にありません」ってことなわけですよね。それが馬鹿げてるとか無能だとかいうのはよくわかるし、僕もそう思います。だけどそれは機械に喩えたこととは直接関係ない。

民主党鳩山由紀夫幹事長は「厚労相として子どもを産み育てやすい環境をつくってこなかった所に原因があるのに、非常にけしからん」と柳沢氏を批判。国民新党亀井久興幹事長も「女性が安心して子どもを産み、育てる環境をいかにつくるかが厚労相の仕事。そのことを棚に上げて、女性にその責任があるかのような言い方をしたとも言える。国会で責任を追及したい」と語った。

例えば「産む機械、装置の数は決まっているんだから、あとはそれが順調に動くように、その機械に無理な負担がかからないような環境づくりをしなくてはならない」と発言をしても、まったく同様に「女性は機械じゃない」と批判されちゃうの?だとしたらちょっと不毛すぎません?

そうでないなら、喩えがいいとかダメとかいうことより、本題を議論してほしいです。本題を。