真理がわれらを自由にする

国立国会図書館は、真理がわれらを自由にするという確信に立って、憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命として、ここに設立される。

というのが、国立国会図書館法の前文なんですね。始めて知りました。力強くてちょっと感動してしまいました。実に高邁ですばらしい。この言葉、NDL のサイトのトップにも出てますね。

で、上に引用したページに昭和23年の国会での説明が言及されていたので、ちょっと検索してみました。面白かったので一部をメモ。

(…)おそらくこの國会図書館というものが、今までの考えのように静的でなく、動的であり、すなわち、光の根源であると同時に動力の蓄積所であつて、これが日本の再建に最も貢献するところが多かろうという希望をもつておるのであります。從來われわれが軍備のために使つておつた金の一割でもよろしい。この方面に使つていきましたならば、わが日本の再建は決して不可能のことではないと思うのであります。願わくは皆さん、これを用いることによつてわが日本の再建ができるかということを試みていただきたいのであります。
- 衆議院本会議 会議録15号(昭和23年02月04日)

今日の我が國民の悲惨の現状は、従來の政治が眞理に基かないで虚偽に基いていたからであります。國民の安全と幸福とを守ることを期待されておりました先の日の議会が、その任務をはたすことができないで、遂に官僚、軍閥の前に屈してしまつたのは、立法の全権及びその立法の基礎となるべき調査資料を議会みずからが全く持つていなかつたからであります。新憲法により國会が國の最高唯一の立法機関として、國民の安全と幸福とを守つて行くために、従來のように官僚が立法し、軍閥がこれを命令するというような状態を完全に脱却して、人民主権によつて選挙せられた國会の任務を果して行くためには、その確かなる立法の基礎となる調査機関を完備しなければなりません。
- 参議院本会議 会議録11号(昭和23年02月04日)