「現場の判断」で戦闘に与してもらっちゃ困る


via: 情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊) 国民を騙すつもりだった?佐藤正久は議員として不適切、直ちに辞任せよ!

自衛隊とオランダ軍が近くの地域で活動していたら、何らかの対応をやらなかったら、自衛隊に対する批判というものは、ものすごく出ると思います」(元イラク先遣隊長 佐藤正久参院議員)

 佐藤氏は、もしオランダ軍が攻撃を受ければ、「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」という状況を作り出すことで、憲法に違反しない形で警護するつもりだったといいます。


言い方を変えれば、自衛隊が批判されるくらいなら、何でもいいから適当な口実を作って戦闘に与したほうがよい、ということでしょう。


この話、「仲間を助けに行くのがそんなに悪いことなのか?」と思われる向きもあるでしょう。しかしそれは、問題の設定が違うのではないでしょうか。
そもそもサマワは「非戦闘地域」ということで派遣されているわけです。ところがここでは、近くで戦闘があったら自分から参加しに行くつもりだったと言ってます。「非戦闘地域」など全く無意味な区分であったことを与党の国会議員である佐藤議員が認めているという点に注目すべきです。当時の政府の言いぶんがゴマカシにすぎなかったことは、あらためて確認しておかなければなりません。
次に、少なくとも現在までの政府の見解では、集団的自衛権の行使は認められていません。その解釈のまま派遣したわけですから、当然「助けに行ってはいけない」という前提で行ってるんです。「仲間を助けに行くのは当然」と言うならば、集団的自衛権の容認があってはじめて派遣が可能になる、と考えなければならないはずです。現場に危険な「決断」を要求せざるをえないような形で派遣したことそのものが間違いだった、と言わねばならないはずです。権限を与えずに派遣してはいけなかった、派遣するなら集団的自衛権を認めなければならなかった、と言うべきです。
そうでないなら、適当な口実さえ作れば勝手に現場の判断で戦闘に与してもかまわない、ということになりませんか?


佐藤議員の発言で僕が一番ひどいと思うのは「その代わり、日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろうと」というくだり。ここには「日本の法律」よりも自分たちの判断のほうが究極的には「正義」なのだ、という心情が透けてみえるように思います。現場が正義と判断したなら、法を無視し国民を騙してでも、自らの正義を貫徹すべきだとでも言いたいのでしょうか。
私達が何故「文民統制」を必要としているのか、実に考えさせられます。逆に考えれば、一旦現場に行ってしまえば憲法の解釈がどうこうなど言ってられなくなる、ということでもあるのでしょう。がしかし、これは少なくとも政治家が堂々と発言して許される事ではないはずです。