「コンセプトアート」≠「コンセプチュアル・アート」なのか…


圧倒的画力のグラフィックを次々と紡ぎ出すコンセプトアーティスト「Mathias Verhasselt」 - GIGAZINE

GIGAZINE が!?と思って一瞬ビビったけど、違ったみたい。へえ、最近は(前からかもしらんけど)そういうのを「コンセプトアート」っていうのかぁ。コンセプトって、何か一定の設定とかがある世界を想定して、その雰囲気なんかを視覚化するってことなのかな。Wikipedia を見ると、英語でも Concept art って言葉を使ってるようですね。映画とかゲームとか、そっち方面では結構普通の言葉になってるんだろうか。ふーむ。


僕はてっきり「コンセプチュアル・アート」のことを GIGAZINE が記事にしたのかと思って驚いちゃいましたよ。たいていは「コンセプチュアル・アート」というけど、たまに「コンセプトアート」と表記されることもありますから。いやーびっくりした。


あ、コンセプチュアル・アートというのは、おおまかに言えば「概念を主体にした美術」とでも言えばいいのかな。歴史的には1960年代以降にさかんになったものですが、もっと遡ってマルセル・デュシャンをその祖型とする見方もよくあります。個人的には、まっさきに思い浮かべるのはジョセフ・コスースの《一つと三つの椅子》(1965)とか、河原温Date painting シリーズとかですね。

いやー、見てもらえばわかりますが、「圧倒的画力の超絶グラフィック」とは全然違います。同じ視覚表現でジャンル名が似てるのに、ここまで違うというのは何かすごいなあ。