憲法判断が自衛隊に「関係ねえ」わけないだろ

 防衛省田母神俊雄航空幕僚長は18日の定例会見で、航空自衛隊イラク空輸活動を違憲とした名古屋高裁判決が現地で活動する隊員に与える影響を問われ、「純真な隊員には心を傷つけられた人もいるかもしれないが、私が心境を代弁すれば大多数は『そんなの関係ねえ』という状況だ」と発言した。

今回の判決は直接派遣を中止させるものでは確かにないけど、しかし仮にも司法の下した憲法判断を自衛隊が「関係ねえ」などと軽んじて許されるわけはありません。「士気に影響はない」と言いたいだけならもっとマトモな言い方があるだろうに、こんな言葉が出てくるのは根底に法治主義そのものを軽んじる体質があるんだろうと思わざるを得ないですね。佐藤正久議員の「駆け付け警護」発言と軌を一にしている感じがします。まったく、愚かな発言です。

ま、まず追求されるでしょうね。次にお前が言うセリフは「誤解を与える表現だったかもしれないが、真意が伝わらず残念」だ。

追記:ああ、あの人だったのか

ブクマでご教示いただきました。
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20080410/p2
http://azuryblue.blog72.fc2.com/blog-entry-417.html

「日本は島国で海岸線が長く、クラスター爆弾は防御に有効」「クラスター爆弾で被害を受けるのは日本国民。国民が爆弾で被害を受けるか、敵国に日本が占領されるか、どちらかを考えた時、防衛手段を持っておくべきだ」

て言ってた人か…占領されるくらいなら国民が爆弾で被害を受けたほうがマシ、とか平気で言える人だったら、司法判断くらい心底屁とも思ってなさそう。こういう人にはさっさと辞めてもらいたいものです。