ビルマの軍政の姿勢が原因でサイクロン被災者支援が遅れている


歯がゆさを通りこして怒りがこみあげてくる。

Q. 援助物資の配布においてどのような困難に直面していますか?

A. 被災状況の調査と初期の物資配布においては、問題や制限に直面することはありませんでした。私たちは現在もひき続き被災者に緊急救援物資を配布しており、調査範囲を拡大する予定です。しかし今日、人材面でも物資面でも限られた量しかない状態では、住民のニーズに適切に対応できないのは明らかです。ミャンマー政府が国際支援を要請した現在、それに続いて緊急ビザを発行し、救援物資の輸送を許可することが急務です。追加召集されたMSFのチームは、デルタ地帯で活動する私たちの支援を行うためにビザの発給を待っており、48時間も待機状態に置かれています。

しかも、自国民を救うこともできずに、ふざけた新憲法の投票だけはやる気らしい。

ミャンマー政府は国民投票を一部被災地域を除き、予定通り10日に実施する考えを崩していない。

馬鹿げている。本当に本当に馬鹿げている。


人的支援を受け入れないだけでなく、さらに信じがたい行動があった模様。

世界食糧計画(WFP)は9日、ヤンゴンの空港に輸送したWFPのサイクロン被災者向け緊急援助食糧が、軍事政権当局に押収されたと明らかにした。9万5000人分に相当するビスケット38トンなどという。

 WFPの担当者は「救援物資の受け入れが保証されるまで、航空機による物資輸送は休止せざるを得ない」と述べ、援助食糧の輸送を中断する考えを示した。

BBC の記事が詳しいです。

BBC NEWS | Asia-Pacific | UN halts Burma aid after seizure



日本政府が相応の援助を決めてくれたのは良かったと思います。まずは率直に評価したいです。しかし日本は軍政に対して欧米などよりもずっと親和的なのだから(そのこと自体は全く評価しませんが、今はともかくそれは措きましょう)、その立場をきちっと全面に出して、ともかくまともに援助を受け入れるようしっかりと説得していくべきだと思います。政府の態度によって被害が拡大するならば、これもまた、人道的な危機と言ってもいい状況なのかもしれません。


今はビルマの政治体制を云々するときではないと思いますが、しかし長期的にはやはり本当にどうにかしないといけないと思います。忘れないぞ。