会議費(3日間): 60,000,000,000円

 七日から始まる北海道洞爺湖サミットを前に、五日の英タイムズ紙(電子版)は「サミットの費用で年四百万人のエイズ患者を治療できる」との見出しで、運営に高額の費用をかけた日本政府の姿勢を批判した。

 それによると「日本政府は二億八千五百万ポンド(約六百億円)を費やし、英国の三倍以上の経費をかけている」と指摘。その半分が警備費用に充てられている、とした。また、サミットそのものにも二百五十五億円を費やし、「英国が三年前にサミットを主催したときは十分の一だった」と強調。道内関連では、国際メディアセンターに五十億円、通信環境の整備に九十億円をかけている、とした。


まあ私は別にサミット粉砕!とか思うクチではないですし、意義がないとは申しません。しかし、これはちょっと金かかりすぎじゃね?ろっぴゃくおくえん、ですよ。もう何だかよくわからない金額です。子どもが「ひゃくおくまんえん」て言うみたいに声に出して「ろっぴゃくおくえん」て言ってみたけど、やっぱりよくわからない金額でした。


いやまあ、3年前のサミットではテロが起きてしまったので、それ以後は警備費がかさむようになった、というのも理解できない話じゃないです。でもさー、

According to the National Police Agency, Japan is spending about $280 million for security at the meeting, which ends Wednesday. That is more than double the $130 million that Germany spent last year when it held the meeting.

警備費だけでだいたい300億で、これが去年のドイツのハイリンゲンダム・サミットの警備費用の倍以上だっていうんですよ。あー、こういう話になると「警備は万全を期すのが当たり前」とか言う人が必ずいますけれど、去年の5倍とか10倍かかっても「当たり前」だと言うんでしょうか?僕は去年の倍もかかってりゃ、もう十分「過剰」だと思いますよ。やりすぎ。金かけすぎ。警官大杉。

東京では(他の都市でもそうだったでしょうが)、大きめの駅になるともう警官がうじゃうじゃいて、ほとんど every single corner にいるって感じでしたよ。おまけにゴミ箱まで塞がれちゃって不便だったわー。


いやほんと、600億あったら何ができたかとか、その3日間の成果がどうだったかとか考えると、もうサミットっていう会議のありかたそのものを考えなおしたほうがいいと思いましたね。不要だとは言わないけど、もっと安上がりにできないもんなのか。わけのわからないセレモニーとかすぐに壊すことになってる施設の建設とか、マジメに考えれば抑えられることは沢山あったんじゃないの?会議じゃなく政策そのものに回せば、結構いろんなことができた額だと思うんですけどね。