工夫→勘違い→通報→叱責…理不尽だ
背中に「死ね」と書かれたワイシャツを着た少年が今月15日、高知市のJR高知駅などで確認された。沿線の高校には「いじめではないか」という電話が複数あり、110番通報で出動した警察官が路上で職務質問したところ、「劇団員が志望で、度胸試しのためだった」と“告白”した。警察官はカンカンで、少年は平謝り。電話があった高校は16日、緊急幹部会を開き、教頭は「いじめの風評が広がると困る」とぶぜんとしていた。
そんな格好した少年がいたら心配する人がちゃんといるっていうのは、見方によっては結構なことかもしれないとは思います。高校生に見えたら高校に電話してみるというのも、過敏といえば過敏かもしれないけど、それにそんなに気になったら直接話かけてみてもよかったんじゃないかとも思うけど、でもまあ、ヘッドフォンから音が漏れてるのが気になるってくらいのことでも、直接注意したりしない世の中ではあるので、むべなるかな、というか。記者の悪文のせいで110番したのが高校なのか市民なのかよくわからないけど(追記:乗員が駅を通じてって書いてあった。よく嫁>俺)、まあ言われたら行って話を聞かざるを得ないよね、警察官は。
しかし全く納得いかない点があるんです。「警察官はカンカンで、少年は平謝り」というくだり。まったく意味がわからない。なんで警察官が怒るの?なんで少年が謝らなきゃいけないの?「よかった、いじめじゃなかったのか」で済む話じゃん。これは絶対おかしい。劇団員志望の少年は、ただ自分なりに考えた方法(あまりスマートではないかもしれないけど)でもって自己の研鑽のために励んでいただけではありませんか。それを周りの人が勘違いしただけではないですか。この「度胸試し」に人を勘違いさせる要素があるとしても、それ自体は全然非難さるべきことではない。
例えば少年に対して「周りの人が勘違いして心配するし、警察も毎度勘違いで呼ばれては差し障るから、どうかその点を理解して今後は違う方法を考えてほしい」と丁重にお願いするならわかります。間違っても怒られるいわれはないと思う。こんなのひどく理不尽な話だと思う。
あと高校の「緊急幹部会」も意味不明。なんの相談したの?