妄想に動かされる国会議員
via: la_causette: 『国籍法改正案を検証する会合』に賛同する議員の会?
国籍法改正案まとめWIKI - 『国籍法改正案を検証する会合』に賛同する議員の会
まともに改正案を検討してなかったからちゃんと検討しとかなきゃ、というだけならわかるのですが、何この「想定される偽装認知」って…。la_causette のエントリで検討されているように、ほとんど妄想の類いというほかないものばかり。
ほかにも、田中康夫なども法務委で質疑をしていますね。すごく要点のわかりづらい話の仕方ですが(こういう人のいる会議には出席したくないものです)、どうも「日本人の小児性愛者が、買春の相手として他国の子どもを認知して自分の子として国内に連れてくる」ことを心配しているようです(たぶん)。児童買春がとりわけ日本で大きな問題だという認識自体は僕だって共有していますが、わざわざ認知という面倒かつリスクの多い方法を、しかも個別にとるなんて、あまりに現実味のない懸念というべきだと思います。それよりも、DNA鑑定を必須として無闇に認知のハードルを上げることのほうが、国籍を得られずに不利益を被っている子の福祉にとって、大きなマイナスとなることのほうを問題視するべきでしょう。
認知は様々な責任をしょいこむもので、偽装認知には結構リスクがあるわけです。だから偽装認知を懸念する人々がするべきことは、わけのわからない妄想に惑わされて改正案に反対することよりも
偽装認知が割にあわないことを広く一般市民に知らせると共に、真実の認知を保護することが重要だろうと思います。
だと思います。
それにしても、この国籍法改正案が妄言に踊らされるような、程度の低い議員を炙り出す結果になろうとは、最高裁判決が出た時点で全く予想だにしませんでしたよ。ネットで加速された妄想が政治に与える影響を、もっと真面目に心配したほうがいいかもなぁ。