階段でコケたあと、ちょっとだけ駆け上がる

タイトル通りの行動をとったおじさんを今日見かけたのです。


ゆっくり階段を上がってたのに、段につまづいてちょっとコケたというか、バランスを崩したんです。と、その直後、5〜6段ほど「タタタッ」と駆け上がって、また元のように普通に上ってたんです。あれ、なんで?と一瞬思ったのですが、そういえば自分もやってる気がする。階段でコケたあと、ちょっと駆け上がってたりする気がする。そういえばこれまでにも何度かそういう人を見た気がする。

コケたのが恥ずかしくて早く立ち去ろう、という心理なのかもしれませんが。ちょっと思いついたのは、無意識のうちに「自分はあわてて駆け上がろうとしてたが故につまずいたのだ」と周囲に見せようとしてるのかもしれない、と。実際にはコケたあとに駆け上がってるので、そう見えるはずはないのですが。もしかしたら一瞬のうちに
「ただ普通に階段上がってていきなりコケるなんでちょっと恥ずかしい」
「なんかごまかさないと」
「あわててたとしたらコケてもおかしくないよね」
「自分は駆け上がってたんだ、そういうことにしとこう」
とかいろいろ考えがほぼ無意識のうちにめぐって、その結果「ちょっと駆け上がる」という行動につながるのかもしれない。もちろん自分が駆け上がってることを自覚した瞬間、駆け上がるべき理由がないのに気がついて、またもとのペースにもどる、と。
…なんてね。


でもこういう風に考えるのは案外楽しい。ちょっと似たケースとして、「駆け込み乗車失敗をごまかす」という行動がありますよね。駅のホームで駆け込み乗車をしようとしたけど直前にドアが閉まって失敗、と急にあさっての方を向いて悠々と歩いたりして。
これも、電車に乗るくらいのことで必死こいて走ってきたのにそれが失敗して恥ずかしい、しかも駆け込み乗車は「危険ですのでおやめください」な行動。恥ずかしい。なので、失敗した瞬間に
「いやオレはそこまでどうしても間に合いたかったわけじゃない」
「そんなにこの電車に執着してなんかない」
「余裕だもんね」
という具合にあのゴマカシ行動に移っていくんじゃないでしょうか。



…すみません、適当書いてしまいました。
そういうの(ささいなゴマカシ行動)の研究とかってあるのかなぁ。