やらせミーティング
僕も最初は「そんなのよくあることじゃん」と思ってたんですが、さすがにちょっとやりすぎだよなあ。官庁のやるようなイベントのことはよく知りませんが、自分が「よくあること」と思うレベルは、
- 質疑応答で質問者をお願いしておく
- 質問が出なさそうだったりしたら、その人に質問してもらう
- 質問はその人が考えるけど、まあ大抵身内なので意地悪なのは出ない
- その他の出席者もほとんど関係者
マスコミで話題になるようなものは別として、世の中の大多数の例えば「シンポジウム」とかいう名前でやってるのって、そんなもんなんじゃないかなー。まぁあれですよ、講演を頼むときなんかでも、質疑応答の時間に質問がゼロだとちょっと寒いことになるので、当日会場に来てる知り合いに「○○さん、質問してね〜」と言うくらい。自分がしゃべる時のことを考えても、質問がないとやっぱり「関心を持ってもらえなかった」とか思ってちょっと凹む。ホントは、それはそうやって凹むのが正しいんでしょうけどね。
今回役人の人達がやったのは、
- かなり早い時期から入念に仕込み
- 質問内容を作文してあげて、FAX で送り、覚えてもらう
- しかも質問というより賛辞
- パターン化したのでメニューの中からお選び下さい
- 「お願いされた」とか言わないでね、と念押し
- イベント現場の担当じゃなくて中央の官僚がやってる
- ひょっとしたら謝礼も?
そりゃ、やりすぎだっつーの。この馬鹿丁寧な仕事ぶりがいかにも官僚らしいとも言えるけどさ。
ていうか「(作文してやる必要があるような)バカしか参加しない」または「批判的な意見が出るのは面倒くせえ(お前らは議論なぞしなくていい)」とか、そういう意識が見えるようでヤだよなー、という感じはします。バカにしやがって、という。
政府によるヤラセ、というのとは性格が違うんだけど、この話で真っ先に思いだしたのは、以前、著作権に関するパブリックコメント募集で組織票だらけだったという話。こんなふうにして我が国の政治は実質的には動いているのかと思うとねぇ…。
まぁでもそれはそれとして、教育基本法改正に反対なら、もっとちゃんと法案自体に反対してほしいんですけど…。