「日本だけが一方的に悪かった」と教育されましたか?

僕は全然そういう記憶はないんですよね。たしかに先の大戦では日本が他国を侵略した、というふうに教わったと思うけど、でも原爆だって空襲だって悪いことだし、それまでの列強の植民地支配だって悪かった、と教わったように思います。文化大革命だって無茶だったし、スターリンは粛清しまくったし、ベトナムもひどかった、と教えてもらいました。普通そうなんじゃない?


サヨク(もしくは日教組)は自虐史観で洗脳しつづけてきた。日本だけが一方的に悪かったと教えられた子供は自国に誇りが持てない」


というのが、歴史修正主義的ストーリーの枕になることが多いですよね。でも本当にそんな教育が行なわれてきたんでしょうか…。僕には実感が持てません。もし本当にそうであれば、歴史教育には反省すべき点もありましょう。だがどうなのか?…ちなみに自分が使ってた歴史教科書は、それなりにバランスがとれていたと感じます。たいていの教科書はそうでしょう。加害者としての日本を教えることが非難されがちですが、被害者としての日本が教えられないことはまずないはずです。広島・長崎で何があったか、教わらない子はいません。日本が悪いことしたから、原爆で市民を大量に殺害するのは正しいことだった、などと教えてる教師がホントにそんなにいるんですかね。
うーん、ま、たしかに15年戦争の原因に関しては「日本が悪かった」と教えてる人は当然いるでしょう(というか、たいていそうでしょう)。でも学校で教えるのは15年戦争だけじゃないでしょ?


とはいえしかし、上のような言葉が若者の耳に「届いている」とするならば、そこにはそれなりのリアリティがあるはずだろう、とも思うのですよね。彼ら「日本だけが一方的に悪いのかと思ってた」けど、ある日ようやく目が覚めた、と感じたりしてるわけですよね。どうもそこのあたりが、よくわからないんですよ。「目が覚める」前の劣等感というか負い目というか何かそういうもの、どっから来てるんだろうか。