海外で報道される国会議員の南京事件否定論
「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」の南京問題小委員会が行った昨日の記者会見ですが、日本のメディアよりも海外での報道のほうが大きく扱われているようです。
'No massacre in Nanking,' Japanese lawmakers say - International Herald Tribune
globeandmail.com: Nanjing massacre a lie, Japanese MPs say
BBC NEWS | Asia-Pacific | Japan MPs play down 1937 killings
Japan revises massacre | Herald Sun
Reuters AlertNet - Japan ruling MPs call Nanjing massacre fabrication
日本のメディアだと、すぐ見つけられたのは日経と時事。
NIKKEI NET:政治 ニュース - 「南京大虐殺」、死者数30万人は誤り・自民党の有志議員 (魚拓)
時事ドットコム:南京大虐殺30万人説を否定=自民有志(魚拓)
まず、見出しの違いを見てください。日経と時事では「30万人は誤り」と30万人説だけを否定しているように見えますが、海外メディアでは一様に南京での大虐殺そのものを否定しているという報道です。会見では戸井田議員が
"We are absolutely positive that there was no massacre in Nanking," Toida said.
と言っていることから、内容的にはそのほうが正確でしょう。そして記事の長さも全然違う。海外メディアにとっては、それだけ意味のあるニュースなのです。
おそらくこうした記事は、今の日本の政治的状況の一面を象徴するイメージとして伝わるでしょう。ネットウヨが騒いでいるのとは意味が全く違う。国会議員が集団で(IHTによれば100人近く*1)、公の場でプレスを集めて海外に向けてこのような発表をしてしまうというのは、かなり大きな問題だと思います。