ケニアの暴動、組織的なもの?


年末の選挙の後で暴動が起きたケニアですが、直接のきっかけは選挙に不正の疑いがあったことでした。が、Human Rights Watch のレポートによると、これは自然発生的というよりは組織的なものだった疑いが強いようです。


IHT の記事が読みやすかったのでそちらから。

"It wasn't like people just woke up and started fighting each other," said Dan Juma, the acting deputy director of the Kenya Human Rights Commission. "It was organized."

What is not clear is if there was a systematic plan to start a nationwide ethnic war, and whether high-level political leaders played a role beyond possibly inciting violence through hate speech.


全国規模の計画があったのかどうか、上層部がどれだけコミットしたのか(してないのか)はまだよくわからないようです。しかし選挙の直前や直後に地域のリーダーが住民を集めて会合を開いたり、扇動したりしたという証言が出ています。あるいは、アスファルトの道路に掘削機で溝が掘られたり、10トンものコンクリートによるバリケードが築かれたり、人口の少ない村に突然多数の武装した男たちが現われたりしている、と。また選挙の1ヶ月前には、大統領の党のメンバーである assistant minister の車から多数の武器(棍棒や剣や弓矢)が見つかっているそうです。

Kikuyu politicians, meanwhile, made disparaging remarks about Luos and about how Odinga, a Luo, was not fit to rule because he is uncircumcised.

At the same time, fliers appeared in several towns in the Rift Valley telling Kikuyus to leave. "Warning! Warning! Warning!" read one flier. "Anyone who does not obey will die."

キクユ側もルオ側もヘイト・スピーチやビラを通じて煽りあっていたようです。


今後どう展開するかはまだわかりませんが、突発的な事件というよりは、かなり根が深いように思われます。これ以上深刻な事態にならなければいいのですが。