近代と文化を考える5冊
近代日本、というトピックでは、僕はあんまり幕末の志士とかそういう勇ましい話には興味なくて(インドア派の軟弱者なので)、政治や軍事の歴史よりも、普通の人がどうだったのかとか、身近な文化はどう変わっていったのかみたいなことに興味を引かれます。
そのあたりから、オススメの本を5冊ほど紹介してみます。以下は、雑学ネタ的なエピソードもありつつ、背景となる大きな枠組みの見方まで変わってくるところもある、面白い本だと僕は思ってます。
- 作者: 岡田哲
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/03
- メディア: 単行本
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日本料理でも西洋料理でもない「洋食」という特異なジャンルが、明治以来いかにして展開してきたか。明治の肉食のはじまり(明治天皇とかが率先して肉食ってたんですよね)から、あんパン、そしてある意味「洋食」の完成ともいえる、とんかつの誕生に至るまで。僕にとっては食文化の歴史に対する興味(昔の人は何食ってたんだ?)を開かせてくれた本です。
- 作者: 北沢一利
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2000/12/01
- メディア: 新書
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- 作者: 橋本毅彦,栗山茂久
- 出版社/メーカー: 三元社
- 発売日: 2001/08/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 柏木博
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2000/02
- メディア: 単行本
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デザイン史を専門とする著者の本では、日用品の文化誌 (岩波新書)もオススメ。
- 作者: 原田多加司
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/12
- メディア: 新書
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基本的には通史なので、近代については最後に短く触れられているだけなのですが、戦前の海外神社の問題ようなあまり知られていないことに言及してるのが良いと思います。