選択的夫婦別姓の早期実現を待望する


政権交代以後、個人的には一番うれしいニュース。

 政府は、夫婦が別々の姓を名乗ることを認める選択的夫婦別姓を導入する方針を固めた。

 早ければ来年の通常国会に、夫婦同姓を定めている民法の改正案を提出する方向で調整を進める。現行の夫婦同姓は1947年に民法に明記され、約60年ぶりの大幅改正となる。


様々な面で新政権には期待していますが、自分自身の生活に直結する問題という意味で、この件が一番身近な問題でした。夫婦の一方が姓を変えなければならない、しかも実際にはほとんどその負担が女性に集中しているという理不尽で不公平な制度は、一刻も早く改善されてしかるべきでした。しかし自民党政権下では毎回毎回潰されてきました。


選択的夫婦別姓に反対するということは、「それぞれ違う姓でいたい」という夫婦、そして「同姓か別姓か、自分達で選びたい」という人々に対して、選択の自由を与えてはいけない、という非常に強い主張です。しかし、なるほどそれだけの強い主張に見合うだけの筋の通った根拠だ、と思えるような議論を、私は目にしたことがありません。やれ「家族が崩壊する」だの「子供の名前で揉める」だの、根拠のない憶測とお節介ばかり。同姓を望む人は好きにすればいいだけなのに、あんた達のありがたいパターナリズムで他人の幸せを邪魔するのはやめてくれ、と思ってましたが。今回もある程度の議論はあるでしょうが、これまで以上の説得力ある反対論はもう出てこないだろうと思っています。


詳細の詰めはまだこれからでしょうが、早ければ来年の通常国会だそうで、待ち遠しいばかりです。