トルコでも「歴史は歴史家に」
CNN.co.jp : アルメニア人虐殺、否定すれば罰則 仏下院が可決 - ワールド
トルコというとクルド人の問題は聞いたことがありましたが、アルメニア人虐殺問題というのは全然知りませんでした。アルメニアって聞いても「美女が多いらしい」くらいしか思い浮かばないし…。でもフランスで法律になるんですね。アルメニア系の子孫が50万人くらいいるそうで。あ、法案は下院を通っただけで、まだ成立というわけじゃないんですね。
EU加盟のことがあるのでまたややこしいことになってると。シラク大統領と内務大臣のサルコジは、EU 加盟のためにはトルコは虐殺の事実を認めるべきという立場だけど、EU が公式にそれを加盟の条件としてるわけじゃないわけですね。
以下参考。
極東ブログ: アルメニア人虐殺から90年
アルメニア人虐殺問題 - Wikipedia
BBC NEWS | Europe | Q&A: Armenian 'genocide'
と、BBC の記事にトルコのババカン氏の発言が。
Turkey's chief negotiator in EU membership talks, Ali Babacan, said: "This is violating one of the core principles of the European Union, which is freedom of expression."
"Leave history to historians," he added.
追加の一言、なんかつい最近日本で聞いたような。いろんな所で歴史認識の問題ってあるんですねぇ。
「○○はガセ」という話が好き
なので、これ大変面白かったです。
http://d.hatena.ne.jp/MrJohnny/20061010
しかもなんか色んな問題が含まれてて考えさせられます。
- 「権威」が全然使えないということになると、相当きつい気がする。無批判に受け入れるのが間違いの元になるのは確かだとしても、片っ端から何でも疑うというわけにもいかない。困った。
- 検索はやっぱり便利だ。何かある細かい事実を単に「知っている」ということが、それほど力をもたなくなった(探せばわかるから)のは基本的には良いことなんじゃないかと思う。
- かといって「知らない」とやっぱり判断できないとか間違った判断をしてしまうというのは変わらない。調べるのは大事。
- しかしながら調べてみたところで自分の手におえる範囲というのも限られている。ギリシア語とか無理。
うーん、難しいなぁ。
思ったのは、どういう話を疑ったり調べたりするのかっていう、そういうなんか「問題」を発見したり選択したりするという能力のようなもの(「ハナが利く」みたいな)、それって何によって支えられるのかなぁということ。権威を疑う必要がある事もある、とわかっていても、じゃあいつ疑えばいいのかっていう。よくわからない。いつでも、というのは少なくとも僕には無理です。僕も「その話は変じゃないか?」と思うことは時々ありますが、なぜそれがひっかかったのかうまく説明できないことが多くて。「調べてみたら違ってた」という経験の蓄積によるのかな。うーん、勉強してればそういうことも説明できるようになるのかしらん…。