罫線を撲滅したい


センスのいい、美しいデザインの履歴書 | コリス

こういう綺麗にデザインされた履歴書って、日本語のもので就職活動に実際使ってる人ってどれくらいいるんだろうか。いや履歴書ってさ、市販のものに手書きすることも多いでしょうけど、日本語のものと欧文のものって随分違いますよね。ワープロ用の書式が用意されてる場合でも、なんでか罫線がいっぱい引いてあったりする。そんで職歴欄の行が足りなくてどうやって調整しようかとか悩む。


いろんな事務書類が電子化されても、どういうわけか日本語の書類ってやたらと罫線が多いですよね。用意された書式もなんか巧みな表組みがされてたりして。でもちょっと内容が長いとそのキッチリしたレイアウトが崩れてしまったりするので、フォントのサイズを変に一部だけ小さくしたり、すごく四苦八苦する。四苦八苦するたびに、なんかものすごい不毛なことしてるんじゃないかって感覚に襲われます。なんで罫線なんかあるんだ?なんでこんな複雑な表組みの中に収めなくちゃいけないんだ?この書類に本当に罫線が必要なのか?このレイアウトじゃなくちゃいけないのか?読み易けりゃいいんじゃないの?と、よく思います。


一番腹が立ったのは、ふりがなを記入する欄が一文字ずつマスが作ってあって、セルごとに一文字づつ入力するようになってる書式を使ったとき。しかも「濁点は一文字ぶんで記入」ですってよ!キーボードで一文字打ってはタブ、一文字打ってはタブ…あっ!一文字抜かしちゃったよ…途中から全部ずらさなくちゃ!コピペ?打ちなおしたほうが早い?くっ…ぬおおおおお…!!…くそっ…なんでこんなことに時間食ってんだ…これ受け取って集計する側もエクセルか何かに打ち直してんじゃねーの…?


やっぱり不毛ですよね。


役所方面で今でも一太郎が人気なのは、一つには複雑な表組みが得意だからって聞いたことがあります。僕は使わないので知りませんが、なんだかなーという気がする。あの縦横無尽に罫線が引かれた複雑なレイアウトのおかげで、日本中でものすごい時間の無駄遣いをしてるんじゃないかという気がする。
ま、歴史的にね、マス目に書くというのが伝統としてあったからじゃないかとは思うんですが…もう捨ててもいいんじゃないかなー。自分が何か人に書いてもらう書式を作るときは、なるべく「普通に書ける」ようにしたいものです。内容に集中してもらうために。