「年金の確認は終わってないけど、とりあえず保険料だけは引いとくから」というのが我が国の福祉なのか


4月から後期高齢者医療制度が始まりました。

 後期高齢者医療制度は診療報酬を別建てにして、保険がきく医療を制限します。すべての高齢者から取り立てる保険料は二年ごとに改定し、高齢者の人口や医療費が増えるにともなって値上げします。原則として年金から有無を言わせず天引きし、払えない人からはこれまでの老人保健制度ではできなかった保険証取り上げをやるようになります。

さっきテレビを見てたら、月5万円の年金で生活しているお年寄りの声が紹介されていました。彼女は年金記録に不備があり、昨年夏に申立をしたのですが、確認の連絡はまだないそうです。その一方で、年金からはさっそく保険料が天引きされているという。


おかしいだろ。順番が。
制度そのものは別のものかもしれないけど、年金生活者にとっては年金収入にせよ健康保険にせよ、生活の基盤となるものです。これらを制度が別だからといって総合的に対応することをしないのでは、まるで機械的にやってるだけではないですか。最低でも、年金記録の確認ができるまでは天引きを見送るくらいは当たり前だと思うんですけどね。記録の不備で年金が受け取れなくて、そのせいで保険料が払えなかったら、一体どうするんですか?保険証を取り上げるんですか?

「お国のためと一生懸命やってきた。口先だけでもご苦労さまと言ってほしいのに七十五歳を過ぎたらこれでは、国から煮え湯を飲まされるようだ」(七十七歳の女性)。「こんな仕打ちを受けようとは何ということでしょう。必死で働き生きてきたことが、いったい何だったのかと絶望感に襲われる」(高齢の男性)

もちろん天引きだけが問題ではなく、この制度そのものが75歳以上の人々を医療制度の上で差別的に扱うものにほかならないと思います。これはこのまま放っておいていいとは思えません。政府与党がこれをスルーしないよう、世論の後押しが必要だと思います。