「忙しい?」と訊かれるのがイヤ


なぜなら、あんまり忙しくしてないから。


時々顔を合わせることがある、という程度の知り合いで、まあ挨拶みたいな感じで「どう?忙しい?」と訊いてくる人が結構いるんですよね。毎回だいたい「まーまーっすかねぇ」とか言ってお茶を濁してます。すみません、本当は全然忙しくないんです。たいていの場合。


いや主観的には忙しい場合もあるんですよ。あるんですけど、自分にとってのそれは大抵の人からすると「全然いそがしくなんかないじゃん、それくらい」というレベルだという自覚はあるので、お茶を濁すわけです。ここで自分にとっての「忙しい」がどれくらいかと言ってしまうと間違いなく「それは忙しいとは言わない」と言われるでしょうから止めておきます。だって労働時間は確かにそれほど長くなってないんだもの。でも、例えば同じだけの時間がかかる仕事でも、自分がしっかりやってればいいってのと、相手の出方を待って柔軟に対応するようなこととでは、圧倒的に後者のほうがストレスフルですよね。そういうのが多いと、時間的には大して違わなくても主観的には「なんか忙しい」ような気分になるわけです。あと仕事がたてこんでくると、普段より集中力を高めておかなければならない時間も長くなるわけですが、こういうのも、客観的に働いてる時間は長くなってなくても「忙しいなあ」という気分につながっていると思うのです。あー、つまりこのように、労働時間はやっぱりあんまり長くなってないわけです。だから「忙しい」と言いづらいの。世間では長時間労働を強いられることを「忙しい」と言ってるみたいなので…。


だってさー、「どう最近?忙しい?」って訊いてくる人って、なんか嬉しそうに訊いてくるんですもの。あれがなんかヤーなんですよねー。なんか


A.「忙しい?」
B.「いやー、結構忙しいですねー」
A.「やっぱ残業とか多いの?」
B.「多いっすよー。先月は何時間行ったかなー?」
A.「休みとってるの?」
B.「それが先月なんかやっと2日くらい休んだだけですよー」


みたいな展開の会話が期待されているような気がして、とてもじゃないけど期待に応えられる気がしないのです(実際にはそんな会話したことないので、上のは想像です)。僕のことを「当然忙しいのであろう」と思ってるらしい人が時々いて、そういう人からは何かそういった期待感がヒシヒシ伝わってくるのです。気のせい?…だったらいいんだけど…。


僕だって以前は忙しくしてたこともありました。でも今はしません。適当に調節してます。


…ってなことを、「忙しい?」と訊いてくる人には言いづらい。別に構わないのかもしれませんが、なんとなく相手はそういうの不道徳なふうに思うんじゃないかって気がして。いやそう思われてもいいんだけど。なんか申し訳ないような気がするんですよね。連帯感を求めてるのかもしれないし。いやわかんないけど。なんかこれ書いてるだけも怒られそうな気がするもの。そんな怒るなよー(誰に言ってんだ?)。


というわけで、そんなに忙しくしてない僕はお茶を濁すのでした(繰り返すけど、主観的には忙しいこともあるんですよ)。

うーん、何か他に色々書きたい話題があったような気もするけど、雑談でおわります。すみません。