美術館へ行こう
オタクな人も知って損なし!日本の現代美術家10+10人(パート1) - Nyao’s Funtime!!
僕が「村上隆以前」で10人選ぶんだったらこの中からはたぶん河原温と吉原治良のほかは挙げないかも、でも古賀春江は挙げるかも。たぶん川俣正は間違いなく入れるし、赤瀬川よりは高松次郎を入れたいし、斎藤義重とかも入れたい。写真だと東松照明とかになるのかなー、ていうかその前にまず村上隆で区切るってことはしないだろうな…とか、考えるのも楽しいですね。
だけども、この記事にいっぱいついたブクマのなかから、どれくらいの人が美術館に見に行ってくれるのかなーというのが気になるところ。僕は現代美術も好きなので、みんなにも好きになってほしいのだけど、なんかこう、まとめ記事とかそういうインデックスだけ押さえて安心しちゃうっていうの、ありがちですよね。僕もそうなんですけど。だけど美術なんてのは実物を見ないと全然わからないものなので*1、是非是非、美術館に足を運んで堪能していただきたいなと。ネット上の画像だけじゃあ、いくら見たって作品のサイズすら感じられないですからね。作品のもつ雰囲気やら息づかいなんか、もとより伝わるはずもありません。もちろん美術館じゃなくてギャラリーでもいいけど、慣れてないと探すのは大変かも。
で、美術館通のオレに言わせれば(笑)、マスコミとタイアップして超満員になるような企画ものの展覧会もたまにはいいけど、やはり空いてるときに常設をじっくりと見るのが贅沢で良いものですよ。たとえば上の記事に出ていた人だと、古賀春江、吉原治良、草間弥生、河原温の作品は、今チェックしてみたところ東京国立近代美術館の所蔵作品展(いわゆる常設にあたる展示)に出ています。河原温については画像が転載されている作品そのものが出てます*2。
まあ、若い世代の作家のものは、パブリックなコレクションにはまだそんなに入ってないでしょうし(税金で買うんだから評価がある程度定まらないとね)、常設ではあまり見られないかも。でも関東なら東京都現代美術館、練馬区立美術館、都内からはちょっと遠いけど水戸芸術館や神奈川県立近代美術館あたりは、結構練られた良い現代美術の展覧会をよくやってます。川崎市民ミュージアムなんかも面白い視点でやってたり。大阪の国立国際とか、金沢21世紀とか、熊本市現代美術館とか、広島市現代美術館とか、全国各地に結構がんばって面白い企画をやってる美術館があります。そいで、日本の現代美術が面白いと思うようなら、もうちょっと遡って近代のものを見たり、海外の現代美術を見たり、広げていくと楽しいですよ。
えーとつまり、まとめを押さえとく的な見方だけじゃなくて、ちょっと時間をかけて見て、現代美術を「経験」してほしいです。気に入るか気に入らないかはそれぞれでしょうし、オタクな人にとってどうかというのは僕にはわかりませんが、せっかく「面白そう」と思ったのなら、ぜひぜひ、もうこの週末にでも美術館に行ってみてほしいです。